やまなしの国保 4月号
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 県自治会館講堂において、各医療保険者の特定健診・特定保健指導に関わりのある医師、保健師、看護師、管理栄養士、事務職並びに山梨県福祉保健部関係職員等を対象に標記研修会を開催し、約80人が出席した。 本研修会は、県内の医療保険者及び保健指導実施機関に対して、特定保健指導の実態調査を行い、その結果に基づいて現状把握及び関係機関の情報共有を図ることを目的としている。 始めに、主催者の本会笹本英一常務理事より、「特定健診・特定保健指導が開始され本年度で5年目となる。特定健診・特定保健指導評価委員会では、今年度県内の医療保険者及び保健指導実施機関に対して、特定保健指導における実態調査を行った。本日は、その調査結果の報告とグループワークにより、現状把握や情報交換を行う。各医療保険者一致団結して、医療費適正化の推進にご尽力いただきたい」とあいさつを述べた。 研修会前半は、下記の内容で講義が行われた。後半は、山梨県立大学看護学部看護学科地域看護学教授村松照美氏を進行役に迎え、ファシリテーターを中心としてグループワークを行い、多職種による意見交換を行った。 終了後のアンケートでは、「色々な立場の方と情報交換できたことは大変有意義だった」との意見が多く挙がった。また、「同じような悩みを抱えているのがわかり安心した。“更に考えていこう”という気持ちになれた」といった感想もあり、実りある研修会となった。①特定保健指導とは 全国健康保険協会 山梨県支部保健グループ長 浅川美知子氏②特定保健指導等取組状況調査の経緯と概要 本会 企画情報課 課長補佐 神谷まろみ③特定保健指導等取組状況調査結果より 山梨県立大学 看護学部看護学科地域看護学 講師 望月宗一郎氏現状について●理解はしているが、生活習慣のパターンが変えられず、健康管理に対する優先順位が低い。●本人の自覚「自分のため」という思いが希薄。●CTを活用しての効果判定・体験教室は効果的。●ウォーキング、万歩計の貸与を実施している。●3カ月後に電話のフォローを実施。データが悪い方には当日、受診勧奨を行っている。取組状況による共通の課題・悩み●職員間の連携不足…経年で経過が見える管理方法が必要。●若い年齢層の受診率、保健指導率の低迷…仕事をしている人(特に男性)への指導実施の難しさ。●保健指導の拒否…指導を拒否する人の「分析」が必要。●中途脱落者対策…初回面接では意欲的だが、指導中途で連絡が取り難く徐々に意欲が低下、目標の共有を。●健診データの整理、上手な活用… 指導効果の分析が必要だができていない。 経年的なデータ管理として記録票(個人毎のファイル)を紙媒体で作成し、対応した内容や 目標、反応などを記載し、次年度以降に役立てている。●保健指導の目標設定…本人が決めた目標に向けて支援を実施。6カ月のプランに意欲的な人は改善している。●その他…最初に濃く関わることが、途中で脱落しないことに繋がる。まず1カ月、3カ月が大事。特定保健指導対象者のモチベーションの保持・増進●取組による数値向上のデータ、メタボリスクの見える化、集団指導の場で複数人を対象に改善事例のデータを示す。(相乗効果の期待)●家族(特に妻や子)に対するPRを行い、本人(父親達)の意識づけを図る。●健診実施機関や実施日を増やし(土日等)、受けない言い訳の種を減らす。 等治保健記研治保健記自治、保自師、保自師県師県県県2222222222244月月月月月月日~平成24年度山梨県保険者協議会実務研修会~実態調査を基に、多職種で情報を共有全国健康保険協会浅川美知子氏本会企画情報課神谷まろみグループワークにて情報交換を行う出席者山梨県立大学望月宗一郎先生進行役を務める山梨県立大学 村松照美先生連合会ニュースNews講 義グループワーク意見(抜粋)25

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