やまなしの国保 4月号
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おすすめBOOKS〒400-0024 山梨県甲府市北口2丁目8番1号TEL:055-255-1040(代表)・FAX:055-255-1042URL http://www.lib.yamanashi.jp/めす山梨県立図書館 中込 和寿なかごみかずとし本のソムリエ図書館員が、読んでほしい本を紹介!ブックス4月おもな図書館イベント 16日(火) ~5月12日(日) 阿刀田館長特別展 17日(水) 講演会とDVD上映会 ●第1部:館長講演「作家である私」 ●第2部:DVD上映(館長著作『闇彦』朗読) 23日(火) ~5月12日(日) こどもにすすめたい本2013本のソムやまなしゆかりの人・物・歴史を知る本※この他にも様々なイベントが開催されます。当館ホームページをご確認ください。 6年に一度行われる勇壮な御柱祭りで有名な諏訪大社。そこは、神代の昔から現代まで連綿と続く、他の神社には見られない独特の信仰形態を保っています。今でも甲信越地方を中心に全国から深い信仰を集めており、山梨県内にもたくさんの分社が祀られています。 郷土の英雄、武田信玄も諏訪大社を深く信仰していました。例えば、風林火山ほど有名ではありませんが、諏訪法性旗と呼ばれる旗印は、「南無諏訪南宮法性上下大明神」と書かれており、諏訪大社のご加護を祈るものです。また、川中島の合戦には「諏訪法生兜」と呼ばれる兜をかぶるなど、様々なところに信仰の様子が見受けられます。 それほど武田信玄をはじめ県民の篤い崇敬を受ける諏訪信仰とはどのようなものなのか。武田信玄とのかかわりを中心に、諏訪大社はどのような神社なのか、代々、大祝(おおはふり)を務めてきた諏訪氏とはどのような家系なのか、など諏訪信仰について語る一冊です。諏訪大社と武田信玄武光 誠/著  青春出版社 2012年10月刊  定価 990円たけみつまことすわたいしゃたけだしんげん 東日本大震災の災害救助現場の目をそむけたくなる凄惨な光景に、共感覚(特殊な知覚)を持つ夏実は深い心の傷を負ってしまいます。その傷が癒えぬまま、南アルプス山岳救助隊として、救助犬メイとともに、北岳に赴任しますが、相次ぐ災害事故や、記憶のフラッシュバックに苦しめられます。しかし、心から信頼しあうバディのメイや救助隊の仲間の存在によって、少しずつ癒されていきます。そんな中、登山者に迫る危険を察知した夏実は、暴風雨の中、救助に向いますが… メイをはじめ登場する山岳救助犬たちが非常に魅力的で、現在、山岳救助犬の制度がないのが残念です。犬好きの方は特にオススメです。著者は山梨県北杜市在住で、山梨県自然監視員としても活躍されています。このほか県内を舞台にした作品として、『光の山脈』や大藪春彦賞を受賞した『約束の地』など、野生動物と人間の関わりをモチーフにした重厚な作品もあるのでご一読ください。天空の犬樋口 明雄/著  徳間書店 2012年6月刊  定価 1,890円ひぐちあきおてんくういぬなむすわなんぐうほっしょうかみしもだいみょうじんすわほっしょうきおんばしらまつすわほっしょうのかぶと23

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