やまなしの国保 4月号
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元気気にに健康生活保健師アドバイス 新年度がスタートし、新しい職場や生活の変化で、緊張感や不安感でやや心身ともに疲れぎみといったことはありませんか?でも、私たち人間の「生きる営み」のすべてのカギを握っている遺伝子の働きをオンにすることで、自分の中で眠っている能力を発揮できるのです。また、病気になる遺伝子をオフにして健康を保っていきましょう。 これからの日々の暮らしの中で、自分にとって好ましい遺伝子をスイッチ・オンにして、好ましくない遺伝子をオフにする生き方について考えてみましょう。 遺伝子は、以下のような因子によってオン・オフになることがわかってきました。●物理的因子… 高温・低温・圧力・張力・訓練・運動●化学的因子… アルコール・喫煙・食物・環境ホルモン・酸化剤・重金属●精神的因子… ネガティブな因子:ストレス ポジティブな因子:感動・興奮・喜び・感謝・愛情・信念・霊的感情 新しい生活で精神的に疲れる・・・ということはよくあることです。「あー、疲れた」と思った時、心の成り行きにまかせるのではではなく、「そうだ、いい遺伝子をオンにしよう」と思いなおし、次のようなことを思い出してみましょう。いい遺伝子をオンにして生きる国保連合会 企画情報課 保健師引用文献:筑波大学名誉教授村上和雄著「遺伝子オンで生きる」サンマーク出版●よい思いがよい遺伝子のスイッチをオンにし、悪い思いは悪い遺伝子のスイッチをオンにする。●ネガティブに受け止めざるを得ないようなストレスでも心の持ち方一つでポジティブに転換することも可能である。●大きな苦しみを乗り越えたとき、ネガティブな心理がポジティブに変わる。そのとき、いい遺伝子がオンになる。●大きな試練を前にしてへこたれずにがんばれるのは、その試練をポジティブ・ストレスとして受け止められたときである。●「立派な目標がなくても、小さな目標を持った方がいい」。目標をもつことで、目標達成の遺伝子がオンになる。●自分の身に起きることは、よいことも、悪いことも、何らかの意味をもっている。たとえ悪いことも一生懸命に取り組み遺伝子オンの状態になればよい結果に結びつく。●ポジティブ・ストレスも二通りある。困難や試練、痛みなどネガティブストレスをプラスに受け止める場合。もうひとつは喜び、楽しさ、感動のような活性化した心の動きである。●天才にできることは、凡才にもできる可能性がある。できるかできないかの分かれ目はスイッチ・オンかオフかにかかっている。●遺伝子オン人間は予期せぬ幸運に恵まれることが多い。この幸運をセレンディピティーという。いい遺伝子がオンであればセレンディピティーにたどりつけるが、遺伝子オフではセレンディピティーとは無縁である。自分にとって好ましい遺伝子が、人よりちょっと余計に働いてくれればそれまでの自分とはちがった自分になれる。これはまちがいのない事実なのです。16

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